離婚・慰謝料の請求に浮気の証拠は必要?証拠がない場合は?
夫の浮気や不倫に悩んでいる時、離婚や慰謝料の請求が頭によぎっている人も少なくないと思います。
そういった方の中には、浮気の確信はあるけど、証拠がない状態でどうすれば良いかわからないという方もおられるのではないでしょうか。
しかし、そもそも離婚や慰謝料の請求に浮気の証拠は必要なのでしょうか?また、証拠がない場合はどうなるのでしょうか?
そこで本ページでは、浮気の証拠と離婚・慰謝料の関係についてまとめますので、ぜひご参考下さい。
目次
離婚や慰謝料の請求には証拠が必要となるケースが多い!
離婚や慰謝料の請求をするにあたって、夫婦双方の合意するか、もしくは「不貞行為」などの理由で結婚生活が継続できない状態であることが認められなけばなりません。
夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
- 一 配偶者に不貞な行為があったとき。
- 二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
- 三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
- 四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
- 五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。
wikibook民法第770条より抜粋
要するに、一方的に離婚を行うことができなく、離婚をするためには正当な理由が必要ということです。
そのため、相手が浮気をしているという確信がいくらあったとしても、不貞行為が立証できなければ、離婚をすることができませんし、慰謝料の請求もできません。
そこで必要になってくるのが、不貞行為(浮気の事実関係)を立証するため「証拠」です。
弁護士に頼むにしても、弁護士も依頼者から出された証拠をもとに不貞行為の立証をするため、証拠がなければ立証が難しくなります。
弁護士の力量によっては、証拠がない状態でも浮気相手に浮気を認めさせるようなケースもあるようですが、やはり正当に離婚や慰謝料の請求をするためには、証拠が必要となるでしょう。
そして、浮気の現場を撮影した写真や動画など、浮気があったことの証拠が認められて、ようやく離婚や慰謝料の請求の話に入れるというわけです。
証拠がない時はどうすれば良いの?
いくら浮気の確信があったとしても、そう簡単に証拠をつかめるわけではありません。
浮気をしている側も警戒しながら浮気をしていますし、なるべく証拠は残さないように浮気をしている人も多いでしょう。
このように、浮気の尻尾を捕まえられず、証拠がない状態の時はどうすれば良いのでしょうか。
自分で浮気調査をして、証拠をつかむ
浮気の証拠がない時にまず思いつくのが、GPSやスマホの追跡アプリなどを使って自分自身で証拠をつかむことではないでしょうか。
特に、お金の心配がある方は、なるべく費用をかけないために自分の時間と体力を使って浮気調査を行う方も多いでしょう。
確かに、自分自身で浮気調査をすることは、費用を抑えられたり、調査していることが周りに漏れづらいメリットがありますが、知らないうちに違法行為をしていたり、法的に無効な証拠を入手する可能性が高いというデメリットもあるでしょう。
なので、法的に有効な証拠を得たい、離婚や慰謝料の請求を円滑に進めたい方は、次に書く探偵に頼んで証拠を入手してみてはいかがでしょうか。
探偵へ浮気調査を依頼して、証拠を入手する
浮気の証拠がない時、自分自身で証拠集めをする方法がある一方で、探偵社・興信所に浮気調査を任せて証拠集めをするという方法があります。
実際、探偵の依頼内容の過半数は浮気調査であると言われており、ある意味、探偵は浮気の証拠集めのプロともいえるでしょう。
探偵へ浮気調査を依頼することで、法的に有効な証拠が得られやすくなりますし、裁判にも使える調査報告書が得られたり、何より浮気調査のリスクを自分で冒す必要がなくなります。
しかし、浮気調査の費用は決して安くありませんので、慰謝料や今後の生活のことを考えて検討する必要はあるでしょう。
弁護士に相談してみる
自分で浮気調査をするのも気がひけるし、探偵に浮気調査を依頼するのも怖いという方は、まずは弁護士に相談してみると良いかもしれません。
自分の今の状況・状態を弁護士に相談することにより、何をすべきかアドバイスをもらうことが得られる可能性がありますし、弁護士と関係を持っておくことで気持ち的にも安心できます。
ただ、弁護士の仕事は証拠を集めるのではなく、あくまで証拠を使って浮気を証明することなので、証拠がない状態で弁護士に相談すると「まずは証拠集めから始めましょう」と言われる可能性が高いでしょう。
弁護士事務所によっては、証拠集めに探偵社・興信所を勧めたり、その事務所と連携している探偵事務所を紹介してくれるところもあるようです。
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