浮気の証拠集めで隠しカメラは違法?その浮気調査、大丈夫ですか?
慰謝料請求や離婚を有利に進めるために、隠しカメラを使って証拠集めしようと考えている方も少なくないでしょう。
隠しカメラで浮気相手と会っているところを捉えれば、決して言い逃れできない浮気の証拠になりますし、その証拠を使えば事が上手く運べそうですよね。
しかし、そこで気になるのが浮気の証拠集めで隠しカメラを使うのは違法ではないのか?ということ。
仮に違法性があるのであれば、訴える立場から一転、訴えられる立場になってしまうので不安になりますよね。
果たして、浮気調査で隠しカメラを使うのは違法なのでしょうか・・・
浮気調査で隠しカメラを使うのは「グレーライン」の行為
結論から言うと、浮気調査で隠しカメラを使うのはグレーラインの行為です。
まず、一般的に「盗撮するための合法的な理由」があれば違法になりません。ここで言う盗撮するための合法的な理由というのは「浮気の証拠取り」になります。
探偵が調査対象を尾行してラブホテルの出入りの写真を撮影していますが、これが許されているのは浮気の証拠を取るための(合法的な理由がある)行為だからです。
もし、全ての盗撮が違法になると、街中でスマホのカメラを回している人の全てが違法行為をしているのと同じになりますので、盗撮をしたからといって必ずしも法律に触れるわけではありません。
ただし、全てのケースで盗撮が許されているわけではなく、隠しカメラの使い方、撮影内容によっては違法にあたる危険性があり、浮気調査で隠しカメラを使うのは完全に合法的とまで言い切れなく、あくまでグレーラインの行為なのです。
場合によっては違法行為になってしまうことも!
浮気の証拠集めであれば、必ず違法行為にならないのか?と言われるとそうではありません。
実は、撮影した内容によっては違法になってしまうことがあります。
たとえば、浮気の証拠とはいえ、スカートを履いたターゲットを下から撮った写真だと問題があります。他にも、浮気相手宅に隠しカメラを設置するためには、自然と不法侵入することになりますし、壁に穴に開けたりすると器物破損になってしまいます。また、プライバシーの侵害にあたる可能性もあるでしょう。
つまり、いくら浮気の証拠集めとはいえ、一歩間違えると盗撮以外の数々の違法をおかしてしまう危険性があるということです。
ある探偵さんの話によると、ターゲットの尾行中に盗撮の疑いがかけられて警察官に職務質問されるのが日常茶飯事のことで、たとえ身分を明かしたとしても面倒になることもあるそうです。
自分で盗撮するのは危険と隣り合わせ
頭の回転が早い方はもうお気づきかと思いますが、実は自分一人で浮気調査をするのは想像以上に難しく、リスクが伴うことなのです。
隠しカメラで盗撮する際は、法律に触れないよう注意しながら撮影しなければならないのはもちろん、ターゲット(夫)にバレないよう尾行・張込みをしなければならなりません。
プロの調査員でさえ警察官に疑いがかけられるのに、素人が下手に盗撮しようとすればトラブルに巻き込まれる可能性が高くなるのは必然のことでしょう。
最悪の場合、盗撮のことが途中でバレて、証拠が取れない上に、逆に訴えられてしまうなんてことにもなりかねません。
浮気をすることは民事責任が問われますが”犯罪”ではありません。しかし、盗撮は刑事責任、つまり”犯罪”にあたります(実際、浮気の証拠取りで逮捕されたケースもあるようです)。
「浮気された側(被害者)の方がリスクがあるのはおかしい!」と理不尽・不平等だと思うかもしれませんが、残念ながらこれが現実なのです。
そして、浮気の証拠集めで調査のプロ(探偵)を使う方が無難と言われるのは、違法をおかすリスクを完全に回避できる大きなメリットがあるからなのです。
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