夫の浮気相手に対するNGな制裁まとめ|その仕返し大丈夫ですか?
夫の浮気相手に対して
「仕返ししてやりたい!」
「自分と同じぐらい辛い思いをさせてやりたい!」
と思っている方も少なくないかもしれません。
自分はこんなにも辛い思いをしているのになぜあの女は平然と生活をしているのか、考えれば考えるほど理不尽でやりきれない気持ちで一杯ですよね。
ただ、その怒りから間違った仕返しをしてしまうと、被害者から加害者になってしまう危険性があるので、安易に制裁を加えようとするのは控えた方が良さそうです。
では、どういった制裁がNG、どういった制裁ならOKなのでしょうか・・・
目次
違法な制裁方法
まず、浮気相手への制裁で完全にアウトな制裁方法を見ていきましょう。
ネットやSNS等で公表したり、近所にビラをまく
「身近な人たちにあの女の悪事を広めてやろう!」「今のところに住めない状態してやろう…」と思って、近所に浮気の事実が書かれたビラを巻いてしまうと、名誉棄損や侮辱罪、プライバシーの侵害にあたると言われております。
また、ネットやSNSなどで実名を挙げて「この女は夫と不貞行為をしました」といったような浮気の事実を書き込むのも、ビラをまくのと同様に名誉棄損にあたるようです。
不貞行為は民法上の不法行為なので犯罪ではありませんが、名誉棄損や侮辱罪は刑事上の不法行為なので犯罪になります。
つまり、ネットやSNS、ビラなどを使って制裁を行うと、浮気の被害者から一転して犯罪者になってしまうというわけです。
特に、ネットやSNSは普段から何気なく使っているものなので注意しましょう。
浮気相手を脅迫する
傷ついた心を癒すためとはいえ、怒りのままに相手を脅迫するのは控えましょう。
たとえば、浮気相手に「周りの人にバラされたくなければ◯◯◯円用意しろ」「必ず復習してやる」みたいに、相手を怖がらせたり、脅したりするのは脅迫行為にあたります。
悔しくてやりきれなくて、怒りがこみ上げる気持ちはわかりますが、判例によっては脅迫行為によって損害賠償を出した例もあるようなので、自分を守るためにも感情を抑えて行動しましょう。
グレーな制裁方法
続いて、浮気相手への制裁でグレー(ギリギリライン)の制裁方法を見てみましょう。
浮気相手の配偶者にバラす
もし仮に、浮気相手も結婚している、ダブル不倫だった場合、相手の夫に浮気のことをバラして相手の家族もめちゃくちゃにしてやりたい気持ちもあるでしょう。自分の家族だけめちゃくちゃにされるのは納得がいきませんもんね。
ただ、浮気の証拠が揃っていない状態で、不貞行為のことを浮気相手の夫にバラすのはあまり得策ではありません。証拠がなければ浮気の事実関係ははっきりしていませんし、そんな状態で浮気のことを伝えるのは違法行為にあたっても仕方ないでしょう。
もちろん、浮気の証拠が揃って慰謝料請求の内容証明を送った際に浮気相手の夫にバレてしまうのは問題ありませんし、責任は問われません。
浮気相手の会社にバラす
「浮気相手の会社に不貞行為のことをバラしてしまえば社会的制裁が加えられる…」といったことを考える方も少なくないかもしれません。
しかし、やはり法的な証拠(浮気の確固たる証拠)もないのに、浮気相手の会社にバラしてしまうのは違法行為になる場合もあります。最悪の場合、証拠がないことをいいことに名誉棄損で訴えられてしまう可能性がありますので、会社にバラす制裁方法は避けましょう。
浮気相手の会社や家に乗り込む
いくら浮気相手が憎いからといって、相手の家や会社に乗り込むのは控えましょう。
先ほども書きましたが、ネットやビラをまくのと同様に、会社や家に乗り込むのは、名誉棄損、プライバシーの侵害にあたる場合があります。
繰り返しになりますが、「浮気」は民事上の不法行為でありますが、名誉棄損は刑事上の不法行為、つまり犯罪です。浮気は前科がつきませんが、犯罪は前科がつきますので、人生が大きく狂うきっかけになりえます。
こうなってくると、浮気をされた側は「泣き寝入りするしかないの?」「悪いのは向こうなのに不平等だ!」と思うかもしれませんが、きちんと合法的な制裁方法が用意されているのです。
合法的な制裁方法は?
おそらくわかっている方も多いと思いますが、浮気相手への仕返し・制裁で合法的かつ、賢い方法が慰謝料の請求です。
「お金だけでは気が済まない!」と思っている方もおられるかもしれませんが、慰謝料請求は金銭的な面以外のダメージも期待できます。
たとえば、今まで浮気を認めていなかった相手に恥をかかせて精神的なダメージを与えることができますし、場合によっては家族や隣人、会社にも浮気のことが広まる可能性もあります。
つまり、慰謝料請求は、法律の範囲内で金銭的な制裁だけでなく、精神的制裁・社会的制裁も加えられる可能性もあるということです。
しかも、慰謝料請求したことにより浮気が止まるケース多いとも言われております。
違法やグレーな制裁方法は犯罪者になるリスクだけでなく、相手からやり返される危険性もありますが、慰謝料請求であれば相手に恨みを買うことなく、正面から堂々と制裁を与えられます。
ただ、慰謝料を請求するにあたって、問題になってくるのが「浮気の証拠」です。浮気相手への慰謝料請求に証拠が必要か否か、詳細は以下ページをご参考ください。
この記事へのコメントはありません。